ショットピーニング技術協会

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ショットピーニング技術協会会長当舎勝次

ショットピーニング技術協会会長

当舎勝次

年頭所感

新年にあたり一言ご挨拶を申し上げます。

本会は、設立以来一貫して、会員各位に有益な情報を提供するために、機関誌の発行をはじめ学術講演会、シンポジウム、スクール、工場見学会などを開催し、今日を迎えることができました。これは偏に諸先輩のご尽力と会員各位のご協力の賜物と存じます。皆様のご尽力・ご協力に報いるため、日本ばね学会と(公社)自動車技術会のご協賛を得て、昨年12月5日(木)に本協会設立25周年記念シンポジウムを、明治大学・駿河台キャンパス・大学会館において開催致しました。当日は46名のご参加を頂き、内容の濃いご発表とご議論が交わされ、講演会後に行われました技術交流会にも多数のご参加を頂き、成功裡に終了致しました。

さて、いよいよ天高く飛翔を予感させる「午年」がスタートしました。ここ数年来、我が国の製造業に重くのしかかっていましたいわゆる六重苦のいくつかが、新政府の経済政策の影響もあり、昨年の後半から取り除かれつつあるのではないでしょうか。特に、これまでの円高からは脱却し、自動車産業を初め電機業界など多くの産業界に於いて業績が回復ありつつあるとの報道もあり、今後、法人税率の引き下げなど様々な経済支援も実施される状況にあります。

しかし、昨年11月下旬から12月初旬に東京ビッグサイトで開催されました東京モーターショーの内容は、エンジン付自動車から電気自動車へのシフトが近い将来に迫ってきていることを示していました。電気自動車の部品点数はガソリンエンジン車の1/3になるとも云われています。実際、米国Tesla Motors社の電気自動車Roadsterは驚くほどシンプルでした。このことはショットピーニングを活用した機械要素部品が減少した事を示しています。

また、ショットピーニングが活用されています航空機業界においても、ボーイング社やエアバス社の航空機の翼や胴体の素材が従来のアルミニウム合金材からCFRP材に変わった機種があり、ピーンフォーミングというショットピーニング活用の場が狭まったことになります。

さらに、本年4月からは消費税率が8%へ上昇することも計画されている状況の中、日本のショットピーニング関連企業がこれからも存続し発展していくためには、新製品の開発や技術革新にスピードが求められます。機械要素部品の長寿命・高耐久化、小型・軽量化、低コスト化、高機能化などに対する要求が一層高まる今、基礎研究や若手技術者の人材育成が急務であると思われます。そのためには、本協会のイベントにもご参加を頂き、その成果などを新製品開発や技術革新に是非ご活用下さい。

ご存知のように、本年度の事業は残すところ2月25日(火)の第8回ショットピーニングワークショップのみとなりましたが、ショットピーニング技術と繋がりの深い日本ばね学会の基礎技術セミナー(2月26日(水))や懇話会(3月11日(火))などもあります。本紙16頁ならびにホームページをご参照の上、奮ってご参加ください。

最後になりましたが、ショットピーニング技術協会会員皆様の企業が末永く発展されますよう、心より祈念申しあげます。

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