ショットピーニングシンポジウム
「第14回ショットピーニング国際会議における最新研究開発動向と発表論文」
申込期限延期とオンライン参加が可能のお知らせ !
「第14回ショットピーニング国際会議における最新研究開発動向と発表論文」
申込期限延期とオンライン参加が可能のお知らせ !
一昨年来、世界情勢が不透明な状況にあり、経済界にとっては予断を許さない舵とりが求められている中、自動車・航空機業界をはじめショットピーニング技術関連企業では技術革新に日々ご努力をされていることとご推察申し上げます。
ご存知のように、当協会では、設立以来一貫して、会員各位に有益な情報を提供するために、機関誌の発行をはじめ学術講演会、シンポジウム、工場見学会、スクールなどを開催してまいりました。今回、ショットピーニング技術関連に携わっておられる産学官の皆様に技術革新の一助になればとシンポジウムを企画いたしましたのでご案内申し上げます。
本年9月4日~7日、イタリア・ミラノ市・Politecnico Milano(ミラノ工科大学)で開催されました第14回ショットピーニング国際会議(ICSP14)には、20ヶ国、163名の参加者があり、5件の基調講演と93件の研究論文が発表されました。仕事のご都合などでICSP14に参加できなかった会員各位のご希望にお応えするために、各国の研究開発動向をご報告すると共に国際会議発表論文の中から日本人研究者にお願いしホットな話題を追加してご講演いただく内容となっております。
なお、今回もコロナ対策を十分配慮し、広い会場と感染拡大防止対策を実施して開催いたします。
別紙のプログラム・講演概要をご参照いただき、是非ご参加下さいますようお知らせ申し上げます。
- 日時
- 2023年1月27日(金)13時~17時40分
- 場所
- TKP東京駅日本橋カンファレンスセンター ホール316
〒103-0028 東京都中央区八重洲1-2-16 TGビル本館3階 - 参加費
- 会員(法人、個人、協賛団体の会員):20,000円、非会員:30,000円
※ 現地参加でもオンライン参加でも同額です。 - 申し込み
- 下記申込書に必要事項をご記入の上、ショットピーニング技術協会宛にE-mail(info@shotpeening.gr.jp)またはFAX(03-5842-1148)でお申し込み 下さい。
- 申し込み締切
- 2023年1月21日(土)
- 主催
- ショットピーニング技術協会
- 協賛
- (公社)自動車技術会(予定)、(公社)精密工学会(予定)、(公社)砥粒加工学会、日本ばね学会
総合司会:小林 祐次(新東工業(株)) | ||
13:00 | 挨拶 | 當舍 勝次(ショットピーニング技術協会 会長) |
13:05~13:15 | 第14回ショットピーニング国際会議(ICSP14)研究開発動向報告 | |
報告者 | 小林 祐次(ショットピーニング技術協会 常任理事) | |
第14回ショットピーニング国際会議発表論文講演<講演:25分、質疑応答:5分> | ||
<第一部> | ||
座長:小林 祐次(新東工業(株)) | ||
13:20~13:50 | 題名 | ショットピーニング処理によりSCM440鋼表面に生起した圧縮残留応力の疲労負荷1サイクル目における解放挙動 |
研究者 | ・羽山 元晶(慶應義塾大学大学院)、小茂鳥 潤(慶応義塾大学) | |
概要 | ショットピーニングにより材料表面に付与された圧縮残留応力は疲労特性を改善するが、疲労負荷により解放してしまう問題もある。本研究では、残留応力解放が顕著に生じる疲労負荷1サイクル目に着目し、その解放挙動をX線応力その場測定により調べた。 | |
13:50~14:20 | 題名 | 積層造形マルエージング鋼の疲労特性に及ぼすショットピーニングの影響 |
研究者 | ・辻 俊哉、小林 祐次(新東工業(株)) 政木 清孝(埼玉工業大学) |
|
概要 | 高い表面粗さとなる造形肌を有する積層造形マルエージング鋼に、残留応力分布を変化させたショットピーニングを施し、回転曲げ疲労特性の調査を行った。その結果、ショットピーニングにより積層造形マルエージング鋼の疲労強度が2.5倍増加する結果となった。 | |
14:20~14:50 | 題名 | 銅合金の疲労強度特性におよぼす軟質粒子ピーニング処理の影響 |
研究者 | ・南部 紘一郎、國松 龍弐(大阪産業大学) | |
概要 | クルミやピーチなどの自然素材粒子を用いた軟質粒子ピーニング処理が銅合金の疲労強度におよぼす影響について検討した。その結果、やわらかい粒子を用いても表面近傍の硬さが向上するとともに、高応力域において疲労強度が向上する結果を得た。 | |
休憩(10分) | ||
<第二部> | ||
座長:渡邊 吉弘(東洋精鋼(株)) | ||
15:00~15:30 | 題名 | リチウム金属負極全固体電池へのショットピーニングによる高速充電化 |
研究者 | ・兒玉 学、髙嶋 快、平井 秀一郎(東京工業大学) | |
概要 | 次世代電気自動車用電池として、高安全かつ大容量なLi金属負極全固体電池が提案されおり、その充電可能速度の向上が求められている。本研究では当該電池の電解質表面にショットピーニングを行い、未加工と比較して充電速度を21倍高速化した。電解質への亀裂を抑制し、内部短絡を抑制したことがその原因として考えられる。 | |
15:30~16:15 | 題名 | 新しいレーザーを使用したレーザーピーニング技術とその動向 |
研究者 | ・佐野 雄二(分子科学研究所/大阪大学) | |
概要 | マイクロチップレーザー、フェムト秒レーザー、高繰返しジュール級レーザー等の新しいレーザーを使用したピーニング技術の多様化が進んでいる。講演では、ICSP14の発表内容や文献調査をもとに、これらのレーザーピーニング技術とその動向を紹介する。 | |
16:15~16:45 | 題名 | 水中高速水噴流とパルスレーザを用いたキャビテーションピーニングとショットピーニングの比較 |
研究者 | ・祖山 均(東北大学大学院) | |
概要 | 中高速水噴流WJおよびパルスレーザPLを用いたキャビテーションピーニングCPならびにショットピーニングでSUS316L、A2024-T3、AZ31Bを処理して、平面曲げ疲労試験を実施した結果、SUS316LはCP(WJ)により25%、A2024-T3とAZ31BはCP(PL)によりそれぞれ42%と55%向上することを実証した。 | |
16:45~17:15 | 題名 | 非破壊検査のためのオンサイト陽電子寿命測定技術の開発とその応用 |
研究者 | ・上杉 直也、服部 兼久、半田 充(東洋精鋼(株)) 山脇 正人(国立研究開発法人 産業技術総合研究所) |
|
概要 | 陽電子寿命測定法は金属中の格子欠陥を評価できるユニークな分析手法である。本研究では非破壊で実部品の測定を行うために、オンサイト型陽電子寿命測定技術の開発を行った。また、ショットピーニングしたSUS304試験片を用いて性能確認を行った。 | |
17:15~17:40 | 総合討論 | |
17:40 | 閉会 |